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バネポーチの作り方(その2・材料の用意①)

前回は、型紙の用意をしました。今回は、材料の用意についてです。
今回の内容は、作り方というよりも、超初心者様向けのお勉強コーナーになっております。読まなくてもわかるわい026.gifという方は、すっ飛ばしちゃってくださいね~!

バネポーチを作るにあたり用意する材料は、(1)布 (2)ミシン糸 (3)バネ口金の三つです。

材料の用意については長くなりますので、2回に分けてお伝えします。まずは、(1)布 について。


(1)布

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↑こちらが、用尺(ようじゃく=必要な布の長さ)となります。

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↑そしてこちらが、型紙配置の例です。

これらの図で理解できる方は、次回の(2)へお進みくださいね。
ちなみに、ミシン経験の少ない初心者様は、大きい方の12㎝サイズでお作りになることをおすすめします。ただでさえ小さいバネポーチ。パーツが小さいほど、作業も細かくなります。大きい方が作りやすいです。


しかし…、いざ布を用意するとなると、用尺とか布幅とか、実はよくわからないという方、いらっしゃいますよね? banana の周りには確かにいます、そういう人。
そもそも、絵柄物でもない布に、表と裏、タテやヨコの方向があるの?見分けられるの?という素朴な疑問をお持ちのそこのあなた045.gif
大丈夫です037.gif bnn village では、そういう方こそウェルカムなのです053.gif だって、わたくし banana もそうだったから!


◎布の表と裏について

見ただけで、明らかに表と裏がわかる布に関しては、ノーコメントです。どうぞご自分を信じてくださいまし。
表と裏の区別がつかない布の場合、耳(みみ=両布端にある、ほつれないようになっている部分)のあたりにポツポツ並んでいる小さな針穴があれば、その凹凸で見分けるようです。凹(へこ)んでいる方が表、凸(つばく)んでいる方が裏というのが一般的ですが、布によっては逆もあったり…。そして、このかすかな違いを見分けるのもまた、至難のわざ…。
そこで、見分けがつかないくらいなら、どちらでも好きな方を表と決めて大丈夫です。光沢や触り心地なども参考にしてくださいね。

ちなみに、布の表・裏と、作品の表布・裏布(表地・裏地、外布・内布などとも言う)は、違います!このバネポーチのように裏布がつく作品の場合は、表布と裏布それぞれに表・裏があります。表布の表・裏、裏布の表・裏というように。
そんなの当たり前よ!と思われた方、ごめんなさい。でも、わからない人にはややこしくてほんとにわからないんですよね。

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◎布のタテとヨコ、用尺と布幅について

手芸店なりネットショップなりで布を購入する時に、どれくらい購入すればよいかの目安になるのが、用尺(ようじゃく=必要な布の長さ)です。たいていは欲しい分だけ切ってもらえるので、50㎝必要と書かれているならば、50㎝切ってもらえばいいのです(もちろん、失敗した時の予備として用尺よりも少し多目に購入しておいてもベリーグッド)。ただしこの時、布幅が大きく関わってきます。

では、布幅(生地幅)とは何か?布幅は、布によってそれぞれ決まっています。90㎝幅だったり、110㎝幅だったり、140㎝幅だったり。
用尺を見る時は、この布幅もセットで見ることが大切です。140㎝幅の布ならば50㎝の長さがあれば作れるものが、90㎝幅の布だと50㎝では足りなかった…ということがおこってしまうからです。
ですので、布幅何㎝の場合の用尺なのかを確認してから、必要な分購入しなければいけません。欲しいと思った布の布幅が、書いてある布幅より少ない時は、場合によっては2倍の長さが必要になることも…。
店舗で購入する方は、不安ならば店員さんに確認してみましょう。

まとめると、
・用尺=必要な長さ=欲しい分だけ切ってもらえる=耳に平行の布目方向=タテ=伸びにくい
・布幅=布によって決まっているので切ってもらえない=耳から耳までの幅=ヨコ=ちょっぴり伸びやすい
ってな感じでしょうか。図で表すと、こうなります↓

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◎布の裁断について

さて、布の表と裏、布の方向を確認したら、いよいよ前回用意した型紙を置きましょう(あるいは、布に直接かきましょう)。布目線を↓のように気をつけ、型紙を布の表側に置いて(かいて)くださいね。

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なぜ布目線に気をつけるかというと、先程も書きましたように、タテ方向の布目は伸びにくいのに対し、ヨコ方向はタテ方向に比べるとちょっぴり伸びやすいのです。ですから、布目線をタテ方向に合わせることで、伸びを最小限に留められるのです。
とは言え、布を引っ張ってみて、タテとヨコの伸びがほとんど変わらず、なおかつこのバネポーチのように小さい物であれば、布目線をヨコにしても構いません。要は、タテかヨコのどちらか一方だけが伸びてしまったということがなければどちらでもOKなのです(ただし洋服や大きいバッグなどの大物は、伸び率も大きくなってしまうので布目方向に忠実な方がベスト)。
ちなみに、布の斜め方向のことをバイアスといい、大変伸びやすいです。布が中途半端に余ったからといって布目線を斜め方向にとってしまうと、そのパーツだけすごく伸びて他のパーツと合わなくなってしまったりするので、斜め方向はNGです!
参考までに、この伸びをうまく利用したものにバイアステープというものがあり、斜めにカットしてあってよく伸びるので、作品の縁取りや布端の始末などに使われます。バイアステープについては、追々記事にしていきたいと思います。

型紙を置いたら、型紙が動かないように重しになるものをのせます。写真は裁縫用の重し(ウェイト)ですが、例えば、書道の文鎮や缶詰め(まだ開けていない重いもの)、グラスや小皿など、小ぶりの重いものならなんでもいいと思います。重いものがなければ、布に型紙をまち針でとめてもOK。
重しをのせて型紙が動かないようにしながら、型紙の太線通りに布を裁ちバサミ(たちばさみ=布を切るためのハサミ)で切っていきます。合印の太線も忘れずに切り込み(ノッチといいます)を入れましょう。
ノッチをきちんと入れれば、型紙の中の細線(出来上がり線)などは写さなくて大丈夫です。

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型紙に「表2枚、裏2枚」と書かれている時は、同じ型紙を使って全く同じ形のものを、表布で2枚、裏布で2枚用意するという意味です。
同じ布で同じものを2枚用意する時は、もちろん1枚ずつ切り取っていってもよいのですが、布を2つに折って同様に切り取れば、一度に2枚用意できて効率的です。
ただし絵柄物の布の場合、2つに折る方向によっては、2枚の絵柄の上下が逆さまになってしまうことがありますので、ご注意ください。

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型紙を使わず、布に線を直接かいて切り取る場合は、布用のチャコペンなどがあればベストですが、普通のボールペンや色鉛筆などでもOK。縫うと見えなくなってしまいますので。
合印の線も忘れずに書き込みましょう。合印があれば、中の細線(出来上がり線)などはかかなくて大丈夫です。
布を2つに折って一度に2枚切り取る場合は、重しになるものをのせるか、まち針で布2枚をとめ合わせて、線の通りに裁ちバサミで切り取りましょう。

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一番上の型紙配置図を参考に、全部のパーツを裁断できましたか?全パーツがそろったら、布の用意は終了です。
そうそう、型紙は布の裁断が終わったらお役目終了のように思えますが、そういうわけではありません。製作途中で、合印や上下の方向を確認したりするのに使うことがありますので、大事に保管しておいてくださいね。
それから、特に初心者様は、パーツが多いと裁断した後でどれがどのパーツかわからなくなってしまうことがあるので、そのパーツの出番直前まで型紙を重ねておくといいですよ。


いかがですか?ここまでご理解いただけたでしょうか?
ものすごくざっくりまとめると、
・布の表と裏は、お好みでOK
・布のタテとヨコは、よほど伸びやすい生地でなければ、やはりお好みでOK(ただし、布目線は斜めNG!)
なんだか簡単ですね(^^; でも、 bnn village のソーイングはこれくらい気楽に取り組んでいただいて大丈夫なんです053.gif


さて、今回はここまでです。材料の用意の続き (2)ミシン糸 (3)バネ口金 については、次回です。
またぜひご覧くださいね(^-^)


※記事の途中、「凹(へこ)む」の反対って何だろう?と思い調べてみたら、「凸(つばく)む」だということがわかりました。ブログを書いていると、ためになることが多いな~(^-^)寝て起きたら忘れていそうだけど…。





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by bananamura | 2014-10-05 00:14 | banana の教え(無料テキスト)