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接着芯とキルト芯(その1 接着芯について)

お気に入りの生地を使って、バッグやポーチなどの小物を作りたい!
でも、その生地は薄くて張りがなく、バッグやポーチなどには向いていない…残念007.gif という経験、ありませんか?

昔の banana は、たくさん経験ありました…。そう、接着芯・キルト芯と出逢うまでは!

ここでは、生地に貼り付けることで張りや厚みをもたせることのできる、接着芯とキルト芯について、まとめていきたいと思います(^o^)

※キルト芯については、こちら


◎ 接着芯

接着芯は、薄くてヘラッとした生地の裏側に貼り付けることでパリッと張りを持たせ、本来バッグやポーチなどに向いていない生地を、向いている生地に変身させてしまうことができるんです。
また、伸びやすいニット生地でも、接着芯を裏側に貼り付けて伸びにくくすることで、バッグやポーチなどを作ることができるようになります。
さらには、小さく切った接着芯を貼ることで、ボタン穴やポケット口などの補強もできます。

すばらしいんです、接着芯!

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<接着芯の貼り付け方>

接着芯には、アイロンタイプ(片面、両面)とシールタイプがあります。
banana はシールタイプを使ったことありませんが、接着力はいま一つ弱いようです。仮どめが主な用途かな?
それから両面アイロンタイプは、表地と裏地をいっぺんにくっ付けるのに手っ取り早いのですが、両面きれいに貼り付けるにはかなりのコツが必要です。

ですので、ここでは banana がよく使う片面アイロンタイプの接着芯の貼り付け方について書きますね。


※ご使用の生地に貼り付ける前に、必ず切れ端で試し貼りをしてくださいね!生地によっては、アイロンの熱で溶けてしまったり(ラミネートやナイロンなど)、縮みやすい素材だったりすることがあるので、確認しましょう。


接着芯によっては、アイロンをかけると若干縮むものがあり、その接着芯と共に生地の方も縮んでしまうことがあります。
ですので理想としては、接着芯を貼り付けた後に、型紙を乗せて裁断した方がベストです。


理想の手順↓


1.型紙の大きさより少し大きめ(1cm位)に生地と接着芯をざっくりと切っておく
接着芯とキルト芯(その1 接着芯について)_f0255754_23230978.jpg



2.生地の裏側に接着芯を貼り付ける

①まず接着芯を貼る前に、生地の裏側からアイロンをかけて生地全体のシワを取り除きましょう。
ここでシワを除いておかないと、接着芯を貼り付けた時にシワがそのまま残ってしまいますよ!

②次に、接着芯の接着面(テカリがある方、またはざらつきがある方)を下にして生地の裏側に乗せ、あて布(余った布やハンカチなど)をかぶせます。
接着芯とキルト芯(その1 接着芯について)_f0255754_23231445.jpg

※写真ではキルト芯を使用しておりますが、接着芯もやり方は一緒です。

中温(130~150度)のアイロンを、あて布の上から10秒位、力を入れて押し当てるようにします。移動する時はアイロンを滑らせず一旦離し、上から押し当てるのを繰り返し、ゆっくり少しずつ移動しながら、まんべんなく生地に接着させていきます。
なるべく中央から外側へ、空気を外へ押し出すように移動させていきましょう。
接着芯とキルト芯(その1 接着芯について)_f0255754_23231707.jpg


ここでテキトーにすると、後になってあっさりと剥がれてきてしまうので、しっかりていねいにアイロンをかけましょう。
全面にかけた後、生地の表側を確認し、シワなど気になるようなら表側からもアイロンをかけて整えます。

③アイロンをかけた後は、冷めるまで動かさずにしっかり冷ますことで密着します。
逆に、貼り付けに失敗して剥がしたい時は、アイロンで熱を加えて熱いうちに手早く剥がせば、比較的剥がれやすいでしょう。そんなこと、無いに越したことはありませんが…。


3.型紙を乗せて正確に裁断する
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大きなパーツを含む作品の場合は、サイズや合印の位置がずれると製作に支障をきたすので、このような手順で接着・裁断しましょう。

ですが…、面倒ですよね~(--;)
小さなパーツのみの場合はあまり気にせず、
1.生地と接着芯を型紙の大きさに裁断する
2.生地の裏側に接着芯を貼り付ける(上記①~③)
の順序で大丈夫だと思いまーす(^^;



<接着芯と裏地>

接着芯を付けた生地は張りや厚みが出るので、その生地1枚だけで使用することも可能ですが、生地の裏側は接着芯むき出し状態です。
裏側はほとんど見えないんだし、別に気にならないという方は、そのままでもちろんOKです!探せば、いろいろなカラーの接着芯も売られていますし。
ただ、一般的には裏地(裏布、内布ともいう)を付けて、接着芯を隠すことが多いと思います。

裏地を付けるなんて難しそうだし面倒だし…とお思いの方。
実は、裏地を付けるのはそんなに難しいことではなく、縫い代の始末をしなくてよくなったり、形を保ちやすくなったり、結構いいことあるんですよ!何より、見映えがよくなります。

裏地の付け方は作り方によっていろいろなので、作品それぞれのテキストをご参照いただき、あまり怖がらず、ぜひチャレンジしてみてください♪



<接着芯の種類>

では、接着芯にはどんな種類があり、どれを使えばいいか?
一言で言うと、接着芯にはいろいろあります。ありすぎます…。

接着の方法で分けると↓
・アイロンタイプ(片面、両面)
・シールタイプ
(・接着しないで縫い付けるタイプ=接着しないので接着芯ではなく、ただの芯地)

用途と固さで分けると↓
・ハードタイプ(バッグや帽子等、しっかり張りをもたせたいアイテムに使用)
・ふつうタイプ(ハードとソフトの中間で、いろいろなアイテムに使用)
・ソフトタイプ(洋服等、しなやかさを残しつつある程度の張りをもたせたいアイテムに使用)

売られている形状で分けると↓
・パックタイプ(ある程度の大きさに切ったものを折り畳んだ状態で、パックになって売られている)
・切り売りタイプ(生地と同じようにロール状に巻かれていて、必要な分だけ切り売りされている)

素材で分けると↓
・不織布タイプ(厚手で伸びにくく、しっかりした張り。お値段お安めだが、やや剥がれやすい)
・織り布タイプ(薄手で伸びにくく、ほどよい張り。お値段ややお高めだが、剥がれにくい)
・編み布タイプ(薄手で伸縮性があり、しなやかな張り。ニットの洋服等に使用。お値段ややお高めだが、剥がれにくい)

こんなものもあります↓
・伸び止めテープ(接着芯を細くテープ状にしたもので、洋服の肩や襟口等の伸び止めに使用。素材やカットの仕方によって、伸縮性があるタイプとないタイプあり)


以上、 banana のわかる範囲でまとめてみましたが、もっともっと奥が深いと思われます。

もうごっちゃごちゃですよね┐( ̄ヘ ̄)┌
初めて使うんだけど、いったいどうすればいいの~!?という方は…、

とりあえず、不織布パックタイプで固さふつうの片面アイロン接着芯を購入してみるとよいと思います!
たいていの手芸店で売られていて、ある程度たくさん入っていますし、お値段もお手頃です。ただし、やや剥がれやすいので貼り付けはしっかりと!

まずはそちらを使ってみて、次からは作りたいものに合った素材や固さの接着芯を、ご自分で探してみてはいかがでしょう(^^)




長~くなりましたので、キルト芯については次回!



<お買い物の参考に>






↑不織布片面接着芯。接着芯やキルト芯では有名なバイリーン社というメーカーの、お得用パックタイプ。用途に応じて三種類を使いわけましょう。


↑バイリーン社のものではありませんが、不織布片面接着芯のお得用パック、黒色バージョン。


↑こちらは、切り売りタイプの不織布片面接着芯。そんなにたくさん必要のない時に。




↑こちらは、切り売りタイプの織り布片面接着芯。この二種類以外にも、固さや厚みによって何種類もあります。






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by bananamura | 2015-04-15 18:53 | banana の教え(無料テキスト)