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ラミネート生地との闘い方

ラミネート生地。
それは、ソーイング初心者にとって、憧れでもあるが、高いハードルでもある…。 by banana


見た目が既製品っぽくなり、耐水性もあるラミネート生地を、使いこなせたら嬉しいですよね~012.gif
しかし、そんなに簡単に言うことを聞いてくれないのが、ラミネート生地です。

ラミネート生地とは、綿や麻などの生地の表面に、透明のフィルムを貼り付け加工したものです。ビニールコーティング生地(表面に光沢剤を塗布加工したもの)とは厳密には異なりますが、だいたい同じような見た目と質感なので、ここではまとめてラミネート生地とさせていただきます。
(ちなみに撥水性ナイロン生地とは、そもそも水に強い合成繊維であるナイロンに、撥水効果のある薬剤を塗布したもの。ラミネート生地とは別物ですが、若干縫いづらく熱に弱いという点では共通なので、こちらの記事が参考になるかもしれません。)

つやの少ないマットなものならまだましなのですが、つやつやとテカリのあるラミネート生地は、何の対策も無しに挑むと、おそらく疲れ果てると思います\(>_<)/

なぜならば、テカテカ加工のせいで生地のすべりが非常に悪く、生地がなかなか動かない(送られない)!
だから、2.5mmに設定したはずのミシンの縫い目が1.5mm、1mmとだんだん狭くなり、しまいには、ミシン針が同じ針穴をひたすら上下して糸が絡まってしまうという悪循環…。(最悪の場合、針が折れます(ToT) by 経験者 banana)

経験されたことのある方、結構いらっしゃいますよね?
でも、あきらめることはありません!対策を取ればいいのですよ(^^)

ここでは、ラミネート生地と闘う、いや、仲良くなる方法をいくつかご紹介します。

(ちなみに banana は、つやつやテカっているのだから、すべりが悪いんじゃなくてすべりやすくて困るんだろうな…と、かつては思ってました。縫ってみたら全く逆で、びっくりしましたー(^^;)えへ)


◎シリコン剤を塗る

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banana が初めてのラミネートでつまずき、心折れそうになりながら駆け込んだ手芸店で紹介していただいたのが、シリコン剤でした。

ミシン針や押さえの裏側に塗って、すべりをよくするものです。
手芸店の店員さんいわく、「生地にも直接じゃんじゃん塗っちゃっていいですよ~」ということだったので、じゃんじゃん塗りまくりながら縫いました。なつかしい思い出…。

塗り跡はすぐに乾いて見えなくなるので、販売用ではなく家庭用の作品であれば、塗りまくっても大丈夫だと思います。



↑こちらはシリコン剤。あちこち塗りましょう!


↑こちらはシリコンスプレー。 banana は使ったことありませんが、「ラミネートにシリコンスプレー」とよく耳にします。


◎押さえを替える

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すべりの悪い生地を送りやすくするために、フッ素樹脂加工の「テフロン押さえ」というものがあります。
通常使っているミシン押さえをこのテフロン押さえに替えると、だいぶすべりがよくなります。

※押さえの替え方については、こちら参照



↑こちらはとにかく簡単に取り替えられるので、面倒くさがりな方におすすめ。ただし、取り付けられないメーカー(ジャノメ)や機種があるので、ご注意を。


↑こちらは、ドライバーなどを使ってホルダーごと取り替えるもの。こちらも取り付けられないメーカー(ジャノメ、JUKIなど)や機種があるので、やはりご注意を!

ジャノメミシンをお使いの方…、なんだかことごとくすみません(._.) きっとジャノメ専用の押さえが必要なのでしょうね。探してみてくださいね。


◎マスキングテープを貼る、余り布などを乗せる

マスキングテープや余り布などは、わざわざ購入しなくてもおそらくご家庭にある場合が多いと思われますので、一番手軽な方法なのではないでしょうか?

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↑手っ取り早いのは、押さえの裏側にマスキングテープを貼ることです。上記のテフロン押さえの代用ですね。すべりがだいぶよくなるはずです。
それから、テカテカの面を下にして縫う場合は、針板に貼り付いて動かなくなってしまうことがあるので、針板にもマスキングテープを貼るといいですよ。

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↑写真の赤矢印のように、ラミネート生地の端ではなくど真ん中にステッチを入れる場合、マスキングテープを2本貼ってその間を縫うと、すべりがよくなる上に、まっすぐに縫うことができて、一石二鳥です(^^)
ラミネート生地ではない普通の生地にも使える方法ですね。

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↑こちらはラミネート生地の端に縁取りをしている所ですが、テカテカが邪魔をしてミシンがうまく進みません。

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↑そんな時には、テカテカの面の上に綿や麻などの余り布を乗せ、押さえに挟み込ませるようにして縫う方法もあります。
余り布の代わりに、コピー用紙などでもOK!もちろん、マスキングテープを貼ってもOK!


◎できれば、ミシン糸とミシン針を太いものに替える

上記のいろいろを試してみて、もう十分縫えるようになったという方は必要ありませんが、まだ針折れなど心配な方は、ミシン糸とミシン針を厚地用のものに替えましょう。
厚地用のミシン糸(30番)、ミシン針(14号以上)を使用するとよいでしょう。

※ミシン糸とミシン針については、こちら参照
※ミシン針の替え方については、こちら参照


他にも、調べるといろいろ出てくると思います。
ラミネート生地を何度か扱っているうちに、オリジナルの対策をひらめいたりするものです。ぜひたくさんチャレンジして、ラミネート生地と仲良くなってくださいね(^o^)



◎らみ~ちゃん

ところで、お気に入りの普通生地を、アイロンを使って自分でラミネート生地にすることができる、「らみ~ちゃん」なるものをご存知ですか?

ただでさえも縫うのに苦労するラミネート生地なのに、生地をわざわざラミネート加工なんて、誰が一体こんな面倒な作業をするっていうの?

… banana だよ。

超面倒 ┐( ̄ヘ ̄)┌ と思う気持ちとは裏腹に、やってみたくて仕方ない衝動に駆られ、試したことがあります。(→ 初代彫刻刀ケース)
面倒だったし、きれいに貼るのが結構大変でした。でも、なんだかすごく楽しかったです。最後に紙を剥がす時なんか、特にp(^-^)q

ラミネート加工することで、くたっとした生地に張りと強度をもたせることもできます。
普通は生地の表側に貼って加工しますが、生地の裏側に貼ってみるのもなかなかいいですよ(^^)




↑つやありタイプとつやなしタイプがあります。つやありタイプは光沢テカテカ、つやなしタイプはマットな感じに仕上がります。






※ラミネートのように生地に穴を開けたくない時に、まち針のかわりに使用するクリップについては、こちら参照(普通の生地の時でもじゃんじゃん使ってますが ^^;)

※厚地が縫いづらい時には、こちら参照





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by bananamura | 2015-04-16 19:25 | banana の教え(無料テキスト)