厚みとの闘い方
場合によっては、厚すぎてミシン針が止まってしまうことも…(*_*;
ここでは、そんな生地の厚みとの闘い方、いや、対処の方法について書いていきたいと思います。
◎ミシン針を替える
厚みがあって縫いづらい場合はまず、ミシン針を厚地用の太いものに替えることをおすすめします。
普通地用は#11号が標準ですので、厚地用の#14号かそれ以上のミシン針を使用しましょう。
できればついでに、ミシン糸も厚地用に替えた方が糸切れが減り、より縫いやすくなります。厚地用の#30番のミシン糸を使用しましょう。
さらに言えば、縫い目の幅をやや大きめ(3~3.5mm幅位)に設定して縫うと、より安定すると思います。(標準は2~2.5mm幅位)
ミシン針の取り替え方↓
※必ず電源をOFFにし、ミシン針を一番上まで上げた状態で取り替えてください。
※押さえを下げた状態の方がやりやすいと思います。
・左手でミシン針を持ちながら、右手でネジを外します。(ミシンに付属のドライバーなどを使用)
・取り付ける時は、ミシン針の前後(カーブになっている方が前側、平らな方が後ろ側)を確認し、奥に突き当たるまでミシン針を押し上げ、ネジをしっかりとしめます。
※ミシン糸とミシン針について詳細は、こちら参照
◎プーリー(はずみ車)を回して手動で縫う
①厚みがあって、ミシン針が進まず止まってしまう場合
まずプーリーをゆっくり力強く手前に回して、ミシン針を生地に刺しましょう。
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プーリーを手前に1回転することで、1針縫うことができます。
面倒ではありますが、何針かはプーリーを回して手動で縫いましょう。何針か手動で縫って軌道にのってくれば、多少厚みがあってもミシンが自動で動きやすくなります。
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②プーリーを回しても、厚みがありすぎて生地が全く送られない場合
一旦押さえとミシン針を上げ、
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生地をほんのわずか(3mm位)向こう側に、自分の手でずらして送りましょう。
↓
押さえを下げ、プーリーを手動で回してミシン針を刺し、1針縫います。
↓
これらを何針か繰り返し、厚みが少なくなってくると、プーリーで布が送られるようになります。
ちなみに、厚みがあってもなくても、製作の最初から最後まで、プーリーを回して手動でのミシン縫いが可能ということですね。
膨大な時間と根性があればですが…
◎押さえをさらに上に押し上げる
縫う以前に、そもそも厚みがありすぎて、押さえを上げても生地が入らない!これじゃ縫えないじゃん( ̄□ ̄;)!!と焦ったことがありませんか?
押さえレバーで上げた押さえは、それ以上は上に上がらないのだと、かつての banana は思い込んでおりました。
…が、ミシンを新調して説明書を読んだ時、驚愕の事実を知ることとなりました。
押さえって、さらに上に押し上げられるんですね*_*; (知らなかったのは banana だけ??)
押さえレバーを下げた状態。生地を縫う時の押さえの位置。
↓
押さえレバーを上げた状態。通常の押さえの位置。
↓
押さえレバーをさらに押し上げた状態。押さえはこんなに上げられます!
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針板から押さえまでを banana んちのミシンで計ってみたところ、押さえを通常に上げた場合は約5mm、さらに押し上げた場合は約1cmの空間ができました。
これだけ上がれば、たいていの厚みに対応できるのではないでしょうか?
古い方のミシンでも試しにやってみたら、ちゃんと上がりました。今までの思い込みと苦労はいったい…
たいていのミシンで、同じようにできるのではないかと思いますので、お手持ちのミシンでお試しくださいませ。
ちなみに、このやり方で無事に生地が入ったとしても、相当な厚みであると考えられます。
縫いづらければ、上記の方法を駆使してみてくださいね。
※押さえについてもっと詳しく知りたい時には、こちら参照
※ラミネート地をうまく縫えない時には、こちら参照
※カーブをうまく縫えない時には、こちら参照
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by bananamura | 2015-05-12 22:03 | banana の教え(無料テキスト)