前回の続きです。
今回は、コーヒー&お菓子の教室を始めるお友達(
mon-favori おいしい珈琲のある暮らし)からのオーダー品を紹介します。
表布には、パープル&ベージュのチェック地コットンリネン(オカダヤ)、ブルーとグリーンそれぞれ2本のライン入りリネン(生地の森)を使用。裏布には、キナリのしっかりしたラミーリネン(生地の森)を使用しました。
前回の、パン教室を始めるお友達(
yuchipan)からのオーダー品と大きく違う点は、裏布側にフォークやスプーン等を入れられる部分が付いているので、ひもでくるくる巻けばカトラリーケースにもなるということです。
さて、前回書いたように今回は、これらのランチョンマット&コースターを製作するにあたり、アイロンがけにやたら時間を費やしたという話です。
ランチョンマット&コースターに限らず、ソーイングの過程にはアイロンをかける場面が何度も出てきます。水通しした後(裁断の前)、折り目付け、仕上げ等々。
なぜアイロンをかけるかと言えば、きれいに仕上がるのはもちろんのこと、素早く折り目を付けられるといったように時間短縮目的でもあります。逆に言えば、仕上がりと時間にこだわらなければ、アイロンがけしないのももちろんOKです。代わりに爪を使ったりヘラを使ったり、なんとかなるものです。実際、アイロンをかけられないナイロン等の素材もありますからね。
とは言えどもわたくし banana は、かけられる素材であればアイロンを使う派です。ましてや、ご注文いただいた品物であれば尚更です!
というわけで、できるだけ丁寧に何度もアイロンがけしたのですが、特に念入りにしたのが、割りアイロンというものです。
ランチョンマットのカトラリーを入れる部分は、2枚の同じ生地をつなぎ合わせて1枚の布にしており、ここを切り替え部分と言います。
切り替え部分を裏から見ると↓のように、アイロンの先端で縫い代を左右に開くように折り目を付けています。これを、割りアイロンと言います。
表から見ると↓この通り、割りアイロン有りの場合と無しの場合では、仕上がりに差が出ますね。割りアイロンをかけると、2枚の布がきれいに平らにつながります。この状態を見ると、なんだかスカッとした気分になるので、banana は割りアイロン大好きです♪
でも今回 banana が時間をかけたのは、この切り替え部分ではありません。
ではどこかと言うと、2枚の布を中表に合わせ、返し口を残して周囲を縫った後の4辺の縫い代部分です。ここに割りアイロンをかけるのは至難の技です。
が、後々のことを考え、どうしても割りアイロンしたかったんです!
そこで、試行錯誤した結果、アイロン棒なるものを作りました(^^)
と言っても、いらなくなった割り箸2膳に、そこらへんにあったハギレをそこらへんにあったゴムひも(輪ゴムはNG!アイロンかけたらとけてしまいます)で巻きつけただけですが…
このアイロン棒を返し口から入れ↓

縫い代に沿わせて割りアイロンしていきます。

要するに、アイロン台代わりの細い棒です。これが思いのほかすいすい割りアイロンでき、大変役にたちました(^^)v
4辺全て割りアイロンした後、返し口から表にひっくり返します。

↑割りアイロンをしておくと、やはり布同士が平らにつながっています。こうしておくと、この後の作業がかなり楽になります。
割りアイロン無しの場合は、縫い目がくぼみ、左右の布がふくらんでいますね。
この後、折り目を整えるために更に表からアイロンがけしますが…

↑割りアイロン無しのものは、くぼんだ縫い目を引っ張り出しながらアイロンがけしなければならず結構大変です。キッチリ折り目を出し切れず、寸法がやや小さくなってしまうこともあります。

↑割りアイロン有りのものは、アイロンを乗せるだけで楽々きれいに折り目がつきます。ほぼ縫い目通りに折り目がつくので、寸法もキープできます。
そこで、縫い代の割りアイロン無しで仕上げたものと割りアイロン有りで仕上げたものを並べてみると…

左は割りアイロン無しの
サンプルとして作ったもの、右は割りアイロン有りのオーダー品。
模様は違いますが、全く同じ大きさになるように作ったはずです。が、左の割りアイロン無しは結構寸法が小さくなってしまっています。おまけに、直線であるはずなのにすごい歪み!自分でもビックリです!
更に、角(かど)出しも丁寧にしていないので四隅がまるっこく、いかにも気合い入ってない感じがよくわかりますね~f(^^;
しかし!!娘の bananyan にどちらが好みか聞いてみたら、左の割りアイロン無しの方がいいとのこと。丸みがあって、かわいらしいからだそうです。
そうなんです。人は自分が思うほど細かいことを気にしないんです。だから、割りアイロン有りか無しかはどちらでもいいんです!
要するに、前回の
ステッチを入れるか入れないか同様、どんな仕上がりにしたいのかによって、または自分用か贈答用かによって、あるいはその時の気分次第で、お好みで作ればよいのです(^^)
アイロン棒を用意するのは面倒…。だけど割りアイロンはかけたいという場合は、↓のように、縫い代を片方ずつアイロンで折りあげる方法もあります。これはこれで面倒ですが…。
最後に、今回大変役にたったアイロン棒↓コースター用に小さいのも作りました。役にたったご褒美に、 bananyan が顔を書いてあげました。ますます使いたくなるっ♪
使用した布↓
使用したタグ↓
こんなのもあります↓上とおそろいで使うとかわいい♪
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